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トカトントン、が聞こえる

最善の判断をしたはずなのに、実は「トカトントン」だったのかもしれない、と考える男のメモ
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「コード」を輸入して「モード」を生み出す日本(人)
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    世界に通用するようなオリジナリティのあふれるものは、なかなか日本から出てこないと言われる。IT関連業界でも問題になっていて、プログラマが幸せな生活を送るためには、シリコンバレーに行くしかないという考え方も徐々に広まりつつあるような気がする。

    ただ、日本からオリジナリティにあふれるものが出てこないのは、それなりの理由があるはず。教育が悪いとか、社会が悪いとか、悪いところを探して修正する努力をするのはいいが、他に考えようはないだろうか。

    …と思っているときに読んだのが、松岡正剛「17歳のための世界と日本の見方」(春秋社)。

    日本は外国から「コード」、いわゆる文化や技術の基本要素を取り入れて、それを日本なりの「モード」にしていく、様式にしていくと言うことが、古代から大変得意な国だったんですね。/古代から中世まではもっぱら中国とか朝鮮のコードを輸入しました。その後は南蛮文化をどんどん取り入れて、明治以降はヨーロッパ文化、最近はもっぱらアメリカの文化や技術ばかり気にするようになった。このように時代によって変化してきましたが、基本的には素材としての「コード」を輸入して、それをもとに日本なりの様式としての「モード」を生み出す独特の編集力を発揮してきたと言ってもいいのです。(中略)よく日本のことを、オリジナルを作ってこなかったとか、独創性がないとかいって批判する人たちもありますが、私はこういう日本の「編集方法」にこそ、日本文化の重要な独創的な特質が潜んでいると思っています。(pp.202)

    いたずらにオリジナリティを追求するのではなく、諸外国の優れた技術を取り込んで、日本独自の様式を作り出す方が、むしろ日本人にあっているし、しかも価値があるのではないか。

    そう考えると、アメリカのIT関連産業のことを紹介するサイトは、実は非常に役に立つ情報であふれているのではないか。「英語圏に類似のものがないほど独創性に富んだサービスを生み出す」ことを目指すのではなく、英語圏のサービスや商品からいい素材(コード)を選んできて日本独自にカスタマイズする(様式=モードを与える)ことを目指す方が楽で、しかも生産性にあふれているような気がしてきた。

    | 社会 | 20:45 | - | - | - | - |